前回の「ネットワークビジネスの基礎(4) ABC」に続き、今回は「ネットワークビジネスの基礎(5)T-up」について触れていきたいと思います。
T-upは個人的には、基礎編の中で最も重要な項目であると認識しています。ネットワークビジネスにおいて結果を出す上ではBさんを極める必要があります。これはタイトルを取っても変わりません。そして、このT-upこそが最もセンスが問われる部分であり、結果が出るか出ないかの分かれ道となります。
Contents
1にT-up、2にT-up、3・4がなくて、5にリスペクト
先にも述べましたが、このT-upこそがBさんの最も重要な仕事です。
そして、このT-upはセンスが問われる所でもあります。いわゆるBプロと言われる方々は常にT-upを意識した言動、行動を徹底していますので頭に刻み込んでおいて下さい。
皆さん、T-upって何か説明出来ますか?
- アップライン(紹介者)や、セミナー講師をCさんに「すごい人」を認識させる事
- アップライン(紹介者)をベタ褒めする事
- あなたの取り組んでいるビジネスがいかにすごいかを伝える事
まあ、どれも正解ではあります。
しかし、T-upをかける最大の目的は「Cさんに集中して話を聞かせる事」です。
これに尽きます。
その為にAさんの興味付けをしているわけです。つまりT-upって何?に対する答えは「T-upをかける対象物を、Cさんに興味付けする事。」と私は考えています。うまい人は「すごい」、「ヤバイ」を連呼しないです。する必要がないし、不自然な事を理解しているからです。
T-upとは?
一応基礎編ですから、T-upって何?ってレベルの方の為に、マニュアル通りの解説も入れておきたいと思います。
基礎編ですので、T-upは「基本的にAさんを持ち上げる事」としておきます。
この持ち上げる行為を、ゴルフのティー(ペグ)に例えたわけです。
まあ、分かりやすいですよね。
ゴルフボールを強く打つ際、地面に落ちていると打ちにくいですね。だからTで持ち上げて打ちやすくしてあげるんです。この説明も説明者によってはゴルフボールをCさんとして話される方もいますが、BさんがTなら持ち上げているのはAさんですよね。
つまりCさんがAさんと話しやすい状態を作ってあげるんです。ただでさえ「すごい人」と聞かされているだけで緊張するでしょうからね。
T-upをもっと分かりやすくまとめると「リスペクト」が非常に近い印象です。
あなたがこれからビジネスに誘おうとしているCさん、あなたが抱くAさんへの憧れや尊敬の気持ちを語ればいいんです。ただ「すごい人」と言われても何がすごいのか分からないですよね。理想としては本気のリスペクトです。思ってもない事を言葉にしても、やっぱりリアルさに欠けますからね。
T-upのコツとは?
一言で言うと「自然さ」です。
先にも述べましたが、口だけで言っている嘘のT-upはリアルさに欠けます。それに必要以上に凄さをアピールするより、Aさんの人柄やあなたが惹かれるポイントなんかを添えてあげればいいでしょう。
次に、使い分けです。
Aさんに繋ぐにしても、どのAさんがそのCさんにピッタリくるかコーディネイト段階で検討する必要があります。男性か女性か。ガンガン系か引きのタイプか。Cさんが憧れそうな人物像や、Cさんが抱いている悩みを克服し、その先を言っている人など。
つまり、一律のT-upではなく、Aさんが誰かによってT-upも使い分ける必要があります。
そのAさんを最も魅力的に見せるには、どういう話し方が有効か。しみじみ語るケースや淡々と語るケース、熱く語るケース、これを使い分けます。自然な流れでAさんを語り、CさんがAさんに興味を持つ事。そして会いたいと思わせる事です。そうすると後に「前に話してたAさんが主催するイベントに誘われたんですけど、是非一緒に行きませんか。」と自然な誘いに繋がりますよね。
T-upは語るだけじゃない、姿勢は口ほどにモノを言う
前回お話したABC実施中なんかが分かりやすいのですが、姿勢のT-upを理解しておく必要があります。
考えても見てください。あなたが前段で「尊敬している人」という正にその方が目の前で話してくれている最中に足を組んだり、肘をついたり、あくびしていたりすると、Cさんはあなたを見てどう思いますか。
集中して話を聞いてもらう為に、いくつもの段取りをしたにも関わらず、一瞬で丸つぶれですよね。
貴重な時間をいただき、自分たちの為にAさんが話してくれている。そうであるならば、相手への気遣いはもちろんの事、姿勢を正し、集中してメモを取りながら話を聞くのが自然です。極端な例を挙げていますが、大なり小なり、ここでミスしているBさんは非常に多いです。私から見ると、そういう方ほど「結局はお金を儲ける為に、Cさんにビジネスをやらせようとしている」にすぎないと思うわけです。
深い話をすると、あなたが成功しようとしているなら、いずれ今Aさんがしてくれている事を出来るようになる必要があります。その勉強は既に始まっているので、今のうちからAさんがどういう風にCさんから話を引き出しているのか。どういう風にあなたにT-upをかけてくれているのか。どういう風に製品を紹介しているか。学ぶべき点は数多く存在します。それも踏まえて、Aさんの話を誰よりも吸収して自分のモノにして下さい。
T-upは人だけにかけるものではない
T-upをかける対象はAさんだけではありません。
ビジネスはもちろん、商品、時には他系列のサイドラインに対してT-upをかける必要があります。これも全てはCさんが道を踏み外さずに、成功に近づける為にお手伝いだと思って下さい。
ネットワークビジネスは説明が上手くなったり、直径列が増えるから成功するビジネスではありません。何人の方にピンタイトルを取らせてあげられるか、つまり一人でも多くの人の結果を導き出したBさんこそが本当の結果を得る事が出来るビジネスです。
- 今後グループのメンバーをセミナーへ動員する際もセミナーのT-up
- マインドセットに最適な本を紹介してあげる時も本にT-upをかける
- めげそうになっているメンバーに対し、見せてあげるDVDのT-up
挙げるときりがありませんね。
これを極めると、「セルフティーアップ」という自分へのT-upも上手くなってくるでしょう。ただし、それは中級編なので、またの機会に致します。
以上T-upの基礎編となります。
Aさんを持ち上げるだけではなく、あなたが描く通りに相手が思う。そんな素敵なBさんを目指して頑張ってください。これは汎用性の高いスキルですから、ネットワークビジネスのみならず、あなたの成功の可能性を飛躍的に伸ばしてくれるスキルです。
次回は「ネットワークビジネスの基礎(6)B-push」について解説してきますので、そちらも参考にしてみて下さい。