前回の「ネットワークビジネスの基礎(2) ピックアップ」に続き、今回は「ネットワークビジネスの基礎(3)アポイント」について触れていきたいと思います。
リストアップ、ピックアップの作業と終えたら、次はアポイントというのが基本ですね。ただ、実際アポイントと言っても、どこまでの事を指すのでしょうか。
今回は「会うまでの約束」だけではなく、実際にセミナーへの動員またはABCへ持って行くまでのアポイントにフォーカスしてお話していきたいと思います。
Contents
アポイントの基本中の基本を押さえておきましょう
アポイントで重要な点は、「ただ会うだけの約束」をする事です。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、ネットワークビジネスにサインナップしたばかりの初心者の方は一人盛り上がっています。自分が成功する事をイメージしているからですね。だからいち早く現在の状態とその成功のイメージのギャップを埋める為、人を誘う事に意識が向いています。
もう一度お伝えします。
アポイントで重要な点は、「ただ会うだけの約束」をする事です。
要するに、これまで通り、普段通りに誘えばいいんです。ですが、先に述べた通り、一人舞い上がっている方ほど、電話で余計な事まで伝えてしまいます。
「ヤバイんだよ!とにかくヤバイんだよ!」
これだと、貴方が危ないよ!って思われて終了です。
「何?ネズミ講とかじゃないよね?」
この嫌な質問が来て、流れがおかしくなります。
しつこいようですが、会ってからが勝負ですので、この点は肝に銘じましょう。ここを理解出来ていれば、先のピックアップの章でも解説したかと思いますが、アップラインの方と打ち合わせた誘い方を踏まえ、出来るだけ自然な誘いを心がけましょう。
もう少し解説しておくと、ちょくちょく会っている近い友人なら、「飲みに行こう!」で誘えますが、遠い知人にいきなりこんな誘い方したら不自然ですよね。せめて、相談があるだとか、「今◯◯で悩んでるんです。以前◯◯さんが◯◯について話していたのを思い出して、ちょっと聞いて欲しい内容があるんです。予定空いてますか?」といった風に、アポ取りしたいところです。
シンプルにまとめすぎましたが、一例です。何故?が明確なほど、自然さは増します。上級者になってくるとテンションだけでアポは切れるようになります。だけど初心者のあなたがそれをやるにはリスクが高すぎます。
でも、そんな誘い方だったら話が切り出しにくいんじゃないの?
前振りなく、いきなりビジネスの話をされても不信感が出るよね?
そう思われた方は急ぎすぎです。物事には順序というののがあります。一度で伝え切ろうと思っている時点でスポンサリングの極意を誤認しています。「つなぎ」のコンタクトを作り、「育てる」フェーズがあり、最終的に繋ぐのが定石です。
営業でも同じですが、電話で話しすぎたアポは質が低いです。何故なら現場でに振り幅が狭くなるからです。
もちろん、散りばめた布石に相手から食いついてくるようであれば、引きのトークで繋ぐ方向に持っていけばいいのですが、あくまで焦りは禁物です。
余裕を持ってコミュニケーションを取っていきましょう。
アポイント後に会って話すべき事とコツを理解しよう
ここでもまだ焦ってはダメです(笑)
会う前に話しすぎは禁物!よし、分かった。じゃあ、会ってから話せないいんでしょ。
そうなんですが、先にも述べた通り、「自然さ」が重要です。会ったからと言っていきなりビジネスの話もナンセンスです。ネットワークビジネスをやる前、普段会っていきなり「熱い仕事」の話なんてしてましたか?してませんよね。そもそも、この流れ自体が怪しい定番です。
伝え方のイロハはかなり長尺になりますので、またの機会に深掘りしたいと思います。
ここで理解して欲しいポイントです。
- 常に「自然さ」を意識しましょう
- 立ち居振る舞いは口ほどの物を言う
- 説明はAさんがする。あなた(Bさん)が伝えるべきは情熱のみ
常に「自然さ」を意識出来るよう、第三者感覚を養うが重要なんです
「自然さ」は前述した内容で何となく理解出来たかと思います。
これまでのあなたを知っている友人知人から見ると、いきなりハイテンションで成功を語るあなたは「異物」でしかありません。さしづめ誰かに洗脳されてそうなったんだろうという事を直感的に判断する事でしょう。
スポンサリングは「あなたが成功する為」ではなく、「相手の成功を考えて」行うのがコツです。これは結構深いので、何層にも気づきがあるでしょう。一言で言うとシンプルなんですけど、これが出来ていない人がほとんどですから。
立ち居振る舞いは口ほどに物を言う
次に立ち居振る舞いについてです。
口であれこれ説明されても、これまでのあなたを知っていれば知っているほど、「違和感」を払拭する事が困難です。元々リスペクトされているような関係性であればまだしも、それでない場合は、大抵は残酷なエンディングが用意されているでしょう。
人は人の変化を何で判断すると思いますか?
誰かさんの受け売りで「成功への道筋」を語る事でしょうか。しかも成功してもいないあなたが。誰がどう見ても道化です。
どういう人に伝えられたら自然で、且つ「よし、私も頑張ってみようかな」と思えるでしょうか。
理想から考えると、今のあなたには難しい要素が沢山出てくるでしょう。
表情、雰囲気、服装、身だしなみ、言葉遣い、姿勢、情熱。
友人知人はあなたが思うより利口で、こうした情報から総合的な評価付けをしています。
- 疲れた顔をして成功を語られたらどうでしょう?
- 清潔感のない方に、チャラい言葉で「一緒に成功しよう」と伝えられたらどうでしょう?
- 猫背でコーヒーを啜りながら成功を語られたらどうでしょうか?
そうです。コツとしては「こんな人に伝えられたら嫌だな」という事を考え、その逆を行けばいいんです。少なくとも減点は減らし、加点を稼ぐ。
説得力のない成功を語るより、笑顔で活力に満ち溢れている。
清潔感があり、背筋も伸びていて、ハキハキ・イキイキと話す。
すると相手はどう思うでしょうか。
- 何だかとても楽しそう。最近何かいい事あったのかな?
- 何か前より魅力が増している、何があったんだろう。
- 何が彼(彼女)を変えたんだろう。
情熱的且つ魅力的な自分でいれば、最も自然な興味付けが出来ます。
説明者はAさん、あなた(Bさん)が伝えるべきは情熱です
ここまでの内容を読み、自分で伝えすぎるリスクは十分に理解いただけましたよね。
相手が聞きたくもない成功する話をするのではなく、相手からあなたに興味を持って質問してくる流れを作るんです。それに答えるかのように話のエッセンスを散りばめていけばいいのです。ここでも出しすぎは禁物ですよ。散りばめながら、相手の近況でも尋ねればいいんです。そこで相手の悩みが見えてくる場合もあります。
そして、あなたは誰よりもその相手の話を親身になって聞いてくれる。一緒に考えてくれる。そんな人になれば、その相手にとってあなたは重要人物に格上げされるでしょう。
重要なのは、そう言ったあなたの情熱です。成功に関するエトセトラはAさんが説明してくれます。Aさんに繋いであげる事があなたの使命です。あなたの説明では気づけない話も、Aさんが説明するから話が入るのです。
これは、説明のうまさだけではありません。確かにテクニックも違うでしょう。
しかし、答えは「何を言うか」ではなく、「誰が言うか」という事です。
入門編なのでこの辺にしておきますが、何となくイメージ出来てきましたか^^
ここまで理解出来て、良い流れが作り出せれば、もはや成功したも同然です。
あとは次回話すT-upを使い、セミナー動員またはABCへと繋げていけばいいんです。
次回は「ネットワークビジネスの基礎(4)ABC」となりますので、そちらも参考にして下さい。